青い西瓜の日々

軸なきブログ

音楽

Bills / LunchMoney Lewis : 請求書

ビルズ! ラジオから流れていた曲で、ノリの良さに一発で気に入ってしまった。 LunchMoney Lewis - Bills (Official Video) - YouTube 歌詞を読んでみると、請求書(Bills)の支払いに追われる男の哀しい日常を歌ったものですが、自虐のユーモアに満ちていて…

God Bless This Mess / Sheryl Crow : 反戦歌

シェリル・クロウの2008年のアルバム "Detours"の一曲目。 Sheryl Crow performing " God Bless This Mess ... アコースティック・ギター一本でさらっと歌っていますが、歌詞を訳して見ると印象よりもずっと重い内容です。最初に詩を読んだときに、一番…

Perfidia / Phillis Dillon : 浮気なあなたにさようなら

フィリス・ディロンの1967年の曲『パーフィディア』です。 このあたりの古いスカ、ロックステディ、レゲエ(と分類はされていても根は一緒なんで皆似通っている)が私は好きなのですが、これは特に大好きな一曲なのです。 Phyllis Dillon - Perfidia - YouTu…

Inner City Blues / Marvin Gaye : 都市のブルース

久しぶりに訳詩など。 Marvin Gaye - Inner City Blues (with lyrics) - YouTube マーヴィン・ゲイの『インナーシティ・ブルース』です。インナーシティとは都市部、都市近隣部、文脈によってはスラム街を指すそうです。 1971年発表のアルバム『What's Going…

Let's Go Away For A While / The Beach Boys : ちょっと出ようよ

多忙のため、そしてちょっと思うところもあり、とりあえずブログを休止します。 去年の秋ごろも一度休止しましたが、その時は確か一ヶ月ちょっとくらいで戻ってきたと思います。今回は(というか今回も)無期限のお休み。あまりに休みが長くなるようであれば…

ブルー / 渡辺真知子 : 昭和と歌謡曲と

主に(古い)洋楽ばかり聴いている私だが、たまには日本の曲を聴く事もある。 最近の曲なんて知るわけもなく、聴くのはもっぱら「昭和」の頃の曲だ。 大別するとニューミュージックか歌謡曲という事になるのだろうが、こうして書いてみると、その響きの古臭…

Kodachrome / Paul Simon : 天然色で行こう!

夏が来ると、ポール・サイモンの『僕のコダクローム』が聴きたくなる。歌詞にあるThe Greens of Summersという(私が聴きとれる数少ない)フレーズのせいかもしれないけど、何より曲の感じがなんとも夏の気分だから。 コダクロームというのはコダック社の長…

What I Am / Edie Brickell : 微笑む犬は夫婦喧嘩を喰うか?

つい先日ピーナッツモンキー(id:tbtst)さんがサイモンとガーファンクルの『アメリカ』をブログで取り上げて、個人的に盛り上がっていたところに、ポール・サイモンとエディ・ブリケルが夫婦喧嘩で逮捕されたというニュースが入って吃驚した。 さて、一体どん…

We Must Be Crazy / Milow : ワレ解釈ス

ベルギー人の歌手Milow(ミロウ)は欧州圏では何曲もヒットを出しているが、日米では全然知られていないような気がする。 ここ最近流行っているのは、この"We Must Be Crazy"。 でも日本ではリリースされていないようで邦題が見つかりません。 Milow - We Mu…

Birdhouse In Your Soul / They Might Be Giants : 心の中の巣箱

ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ、略してTMBGの『バードハウス・イン・ユア・ソウル』。 BIRDHOUSE IN YOUR SOUL - THEY MIGHT BE ... 彼らを知ったのは90年代初頭ですが、初めて手にしたアルバムの冒頭に収められているこの曲にがつんとやられました。 ポ…

Cruel To Be Kind / Nick Lowe : 不屈の男

邦題は「恋するふたり」。ニック・ロウの1979年のヒット曲です。 NICK LOWE - CRUEL TO BE KIND - HQ Best ... "cruel to be kind" ってのは、その人の事を思ってあえて厳しくするという意味で、日本語で言うと「心を鬼にして」という感じ。 歌詞の内容はと…

After The Gold Rush / Neil Young : 声の魅力

ピーナッツモンキーさんのブログで紹介されていたベル&セバスチャンの曲をヘビーローテーション中。 雨の降る午後に - tbtst 頼りなげなボーカルが、ぐっときます。 言うまでもないけど(でもあえて言うけど)、ボーカルの魅力ってのは歌唱力だけじゃないで…

Someday Man / Paul Williams : てーげー

「てーげー」という言葉が沖縄にはあります。 「大概」がなまったものでしょうが、意味としては「適当に」とか「ほどほどに」という感じ。これが日常で結構使われる。沖縄の人のユルさを表す言葉だと思います。 欧州でも北欧に対してギリシャ、イタリア、ス…

Upside Down / Diana Ross : 魅惑の鶏ダンサーズ

もしかしたら日本でも流れているかもしれませんが、去年の末くらいからドイツで放映されているメルセデス・ベンツのTVコマーシャルがとても気に入っています。 Magic Body Controlという車体の安定を図る技術のコマーシャルなんですが、その安定度を象徴する…

B-side of Life / Timbuk 3 : 人生のB面で

B面と言ったって、そのあり方は若い人にはぴんとこないかもしれない。 アナログ盤には両面あって、かつて流通していたシングル盤ではヒット狙いの曲がA面、そしてあくまでおまけ的に地味な曲がB面に収録され販売されていました。 ティムバック3は夫婦デュオ…

X-Offender / Blondie : Xの謎

英語の聞き取りが苦手なんですが、実はそれが洋楽和訳への動機となっています。 歌を聴いて苦も無く歌詞が理解できれば、訳なんてめんどくさいことはしないでしょうからね。好きな歌だと何が歌われているのか気になって、それで訳してみるわけですが、こんな…

Here I Am / UB40 : 機械訳の衝撃

レゲエが好きです。 一番好きなのは60年台の古いレゲエですが、UKレゲエのUB40も大学時代に良く聴きました。 今回紹介するのはそのUB40の『Here I Am』です。 Here I Am Baby - UB40 (with lyrics) - YouTube ソウルの大御所アル・グリーンのカバー。 かたや…

The Leader Of The Pack / The Shangri-las : 珍走団と言ってはぶちこわし

シャングリラスの1965年のヒット曲、『ザ・リーダー・オブ・ザ・パック』 The Shangri-Las - Leader Of The Pack - YouTube ここで言うパックというのはあるグループの事です。 映画『ハング・オーバー』で言う狼軍団、Wolfpackと同じ意味合い。 ここでは暴…

I Only Have Eyes For You: The Flamingos ~ 目玉あります

長いタイトルですね。 フラミンゴスの『アイ・オンリー・ハヴ・アイズ・フォー・ユー』 1959年のヒット曲。 The Flamingos "I Only Have Eyes for You" (1959) 投稿者 NRRArchives 私は中学生だった頃(1980年前半)に映画『アメリカン・グラフィティ』のサ…

Breakaway: Tracy Ullman ~ 女心の難しさよ

このところトレイシー・ウルマンをヘビーローテーションで聴いてました。 そういうタイミングでruru(id:rumir)さんがトレイシー・ウルマンについてブログを書いたので、これは運命かと思い立ち『涙のブレイクアウェイ』を訳することにしました。 60年代テイ…

Nothing to Lose: Claudine Longet 〜 蒲鉾とボサノバと

「蒲鉾はトト(魚)から出来ているの?」と、うぶなふりをした遊女の言葉がカマトトの語源らしい。私が学生の頃はカマトトは「ぶりっ子」という言葉に取って代わられていたように思う。 蒲鉾もブリも同じ水産物なので互換性があるのかもしれない。今回紹介す…

Let's Get Lost: Chet Baker ~ 二人で消えよう

チェット・ベイカーはジャズのトランペット奏者ですが、歌も歌います。 この「レッツ・ゲット・ロスト」は彼のボーカルによる私のお気に入りの一曲。 Chet Baker - Let's Get Lost - YouTube 歌唱力があるかというとそうでもない。 むしろヘタウマ・ボー…

Santeria: Sublime 〜 サンチョ逃げてー

サブライムの『サンテリア』。レゲエとパンクの混ざり具合が凄く良い感じ。若き日のエルヴィス・コステロを彷彿させるボーカルも好きです。 Sublime - Santeria - YouTube 歌詞は暴力的表現がちょっときついんですが、私が訳するとどうも上品になってしまう…

I Wonder If I Take You Home: Lisa Lisa And Cult Jam 〜 リサ・リサ葛藤するの巻

邦題は「テイク・ユー・ホーム」。あなたを家まで送っていくって意味です。 主人公たるボーカルのリサ・リサは「ボーイフレンドを家まで送っていく」つまり「彼の家に行く」事の迷いについて歌っています。なんでかって言うと「彼の家に行く」と「彼と寝る」…

Gary Gilmore's Eyes: The Adverts 〜 殺人者の眼

邦題は『ゲイリー・ギルモアの瞳』 瞳と言っても、キム・カーンズの『ベティ・デイビスの瞳』で歌われるような小悪魔的な「瞳」なんかじゃありません。 実在した殺人者ゲイリー・ギルモアの「眼」を題材にした1977年のパンクロックの曲です。 The Adverts Ga…

Separate Ways: Journey ~熱いわかれうた

歌詞の内容は知らなかったので、訳しててちょっとびっくりしました。 思い浮かぶ歌の情景としては、 ある恋人達がいて、女性は男性から去ろうとしている 男性は別れを受け入れるが、女性をまだ愛していてその想いを熱く語る という感じで、簡単に言うと 捨て…

Cosmic Girl: Jamiroquai ~ SFオタクのラブソング

先日の投稿にコメントがついたこともあり、今回はジャミロクワイです。アシッド・ジャズの代表格ですね。 スティービー・ワンダーっぽいボーカル。70年代のソウル・ファンクっぽい音。 それでも凄く斬新でした。それは決してボーカルのジェイ・ケイの変な帽…

Dream Come True: The Brand New Heavies ~ 夢は叶う

80年台末から90年台前半のアシッド・ジャズ ムーブメントを担ったブラン・ニュー・ヘヴィーズの1990年の作。 アシッド・ジャズってジャズありファンクありラテンありのなんでもありって感じで捉えどころが無いんですが、私は好きで良く聴いていました。とく…

Yours Truly, 2095: ELO ~ IBM製の彼女

1981年のE.L.O.のアルバム「Time」の3曲目。 タイムアーティスト:エレクトリック・ライト・オーケストラソニー・ミュージックレコーズAmazon ELO - Yours Truly, 2095 - YouTube 当時中学生の私は、友人から借りたこのアルバムにはまってしまいました。特に…

Have I The Right: The Honeycombs ~ 私は権利を有するか?

1964年の曲です。 私が生まれる前なんでリアルタイムで知っているわけじゃないんですが、耳に残るちょっと奇妙なギターのフレーズと中性的なボーカルが大好きなのです。 ハニカムズというと大瀧詠一ファンの間では「君は天然色」の元ネタとなったColour Slid…