青い西瓜の日々

軸なきブログ

Overkill: Men at Work

ちょっと前の話ですが、テレビでScrubs(邦題は「恋のお騒がせ病棟」というらしい。何か凄いね。)の再放送を見てたら、元メン・アット・ワークのコリン・ヘイが「オーバーキル」をアコースティックギター一本で歌ってました。これがなかなかに良かったのですよ。


Scrubs Colin Hay - YouTube

短い時間ながら、患者になったり死体になったりでコリン・ヘイ大活躍の図です。


オーバーキルは1983年のヒットだったんですね。当時リアルタイムで聴いていました。
歌詞が気になって調べてみると、精神的にバランスを失いかけている男の歌です。こういう歌がヒットする、共感を得る土壌が当時、十分にあったという事かもしれません。


Men At Work - Overkill (1983) - YouTube


原題のOverkillという言葉は「〜しすぎ」という意味で、この歌においては「考えすぎ」とか「心配しすぎ」という事になるんでしょうけど、それだと日本語的には印象が弱い気がします。歌詞の内容からは強迫観念という言葉がしっくりくるような気がするので、Overkillという言葉をそのように意訳してみました。しかし意訳という言葉はいいですね。誤訳でも意訳と言えばなんとかカッコがつきそうです。


(訳詞)
眠れないんだ。
俺は考える、
深く潜水するという暗喩について、
そして、このごたごたについても。

とりわけ夜には、心配ばかり。
判ってる。大丈夫。
単なる思い過ごしのはずさ。

日毎それは現れ、
夜毎俺の鼓動は恐怖に震える。
幽霊どもが現れ消えてゆくんだ。

ベッドに一人。
激しい苛立ちがつのるだけ。
通りに出よう。
絶望の匂いがする。

少なくとも、
通りは綺麗な光で飾り付けられていて、
それは凡庸ではあるけれど、
脅迫的な不安から、夜を消し去ってくれるんだ。

来る日も来る日も、それは現れ、
夜毎、俺の鼓動は恐怖に震える。
幽霊どもが現れ消えてゆくんだ。
おととい来やがれ。

 

(原詩)
I can't get to sleep
I think about the implications
Of diving in too deep
And possibly the complications

Especially at night
I worry over situations
I know will be alright
Perhaps it's just imagination

Day after day it reappears
Night after night my heartbeat, shows the fear
Ghosts appear and fade away

Alone between the sheets
Only brings exasperation
It's time to walk the streets
Smell the desperation

At least there's pretty lights
And though there's little variation
It nullifies the night
From overkill

Day after day it reappears
Night after night my heartbeat, shows the fear
Ghosts appear and fade away
Come back another day