青い西瓜の日々

軸なきブログ

パシフィック・リムを観てきた(ネタばれ有り)

まずはこちら。

パシフィック・リムを観てきた(ネタばれ無し)

 

以下、ネタばれ含みますのでご注意を。

 

 

うーむ…ツッコミどころ多数。

まず世界観の作り込みが浅い。怪獣出現後の世界がどうなっているのか今ひとつピンと来ないし、政府からのサポートが無くなったとは言え、あんな人数ではイェーガーを運営できないんじゃないかとか。

他には、ジプシー・デンジャーがアナログ系統で動いてますとか、オーバーロードするとイェーガーが核爆発するとか、ちょっと安易すぎ。

 

それでもですよ...

そんなマイナス点を考慮してもお釣りが来るくらい素晴らしかったのです!

 

何が素晴らしかったかというと、やはり巨大ロボット、イェーガーの描写、表現に尽きます。(個人的には怪獣にはさほど惹かれなかった。)

ブルドーザーとかクレーンなどの重機にはメカメカしい魅力がありますが、その魅力が何十倍、何百倍にもパワーアップされてイェーガーには宿っていました。

超重量級のロボットをスクリーン上に在らしめる事に成功しています。

雨に打たれるイェーガー達のカッコよさったら!

 

映画の焦点をイェーガー対怪獣の戦いに絞ったのは正解ですね。人間のドラマが希薄という批判は的外れ。

この映画はもともと成り立ちとして万人受けはしないわけで、ヘンにあれこれ取り込んでいたらどっちつかずの大失敗作になっていたでしょうからね。

 

例えばタンカーを引きずるジプシー・デンジャーは設定としては無駄だと思うんですが(さっさと刀を使え)、きっと監督としてはあの絵を描きたかったのですよ。

監督は自分の美意識に忠実に映画を撮ったわけで、そこが素晴しいのです。

 

見聞きする限り興行的には大成功とは言いがたいようで、おそらくフォロワーも出てこないと思うのですが、そういう意味でもこの映画は一部のファンの間では巨大ロボット映画(ニッチなジャンルですな)の金字塔として記憶に残るのではないかと思います。

 

最後の黒幕と異次元世界は描写せずに科学者達の見たイメージで留めていた方が良かったかも。あれでなんというか、スケールダウン感がありました。

それでも「インディペンデンス・デイ」のようなトンデモな終わり方ではないのでOKですけどね。

 

というわけでお勧めです。

特にマジンガーZにはまった世代には。

ぜひ映画館の大きなスクリーンでどうぞ!