青い西瓜の日々

軸なきブログ

夏休みの宿題に泣いた話

先日まゆさん(id:pcocoon)のブログ「くまのて工房」に夏休みの宿題の話があって、「夏休み最終日に宿題に追われて泣いた」という旨のコメントを書きました。
■くまのて工房:野暮をお言いでないよ
■くまのて工房:好物はとっておくほうです
コメント欄に書くために話を端折ってそう書いたのですが、事実はちょっとだけ違っていて、泣いたのは夏休み最終日の次の日。
つまり始業式の日だったのです。

====

あれは小学校五年生の頃の夏休み...
簡単な課題は夏休みの早々に片付けていましたが、面倒臭い課題を放っておいたわけで、それが最終日になっていきなり私の目の前に立ちはだかってきたわけです。(実際はいきなり立ちはだかったわけではなく、ずっと手元にあったんですけど。)

その面倒臭い課題というのは絵日記、読書感想分、自由研究など。泣きたい気持ちをなんとかこらえて粛々と課題をこなしました。その日では終わらずに残りは次の日、つまり始業式の日に早起きしてなんとか達成。(お母さん明日は早く起こしてよっ!って言う時の悲壮感ね。)

そのため家を出るのが遅くなったので、母親が車で学校まで送ってくれました。校門近くにくると車窓から懐かしいクラスメート達が見えてきたわけですが、彼らの手には何かが...


アア...

ソウダ、ソウダ、
コウサクノシュクダイヲワスレテイタヨ...


その瞬間に私の涙腺は決壊し、車の中でゔぇ〜と泣き出したのでありました。

夏休みに入る前にも私は宿題を忘れる常習犯で、罰としてよく居残りさせられていました。宿題を忘れるのにも罰を受けるのにも免疫はあり、至って平気だったのに、なぜその時に泣いてしまったのか。

おそらくは自己憐憫だったんでしょうねえ。
あんなに頑張ったのに報われない自分はなんて可哀想なのか、と。
まあ自業自得、因果応報なんですけど。

その後どんな顔して教室に入っていったのか、どうやって工作の宿題を処理したのかは全然覚えていません。きっと先生の反応も「来週持って来なさいね。」くらいなもんだったのではないかと思います。

泣く必要なんて全然なかった。


ドイツの学校では夏休みの宿題はないので、うちの娘も息子も学校をすっかり忘れて今も夏休みを満喫しています。

でも学校がある日は宿題はほぼ毎日あります。うちの子供たちは、まれに宿題をやり忘れて次の日の朝に泣きべそをかいたりするのですが、その時に私は人生の先輩として子供たちに言ってやるのです。

「宿題くらいで泣くことはないよ。」と。