青い西瓜の日々

軸なきブログ

I Only Have Eyes For You: The Flamingos ~ 目玉あります

長いタイトルですね。

フラミンゴスの『アイ・オンリー・ハヴ・アイズ・フォー・ユー』

1959年のヒット曲。

 


The Flamingos "I Only Have Eyes for You" (1959) 投稿者 NRRArchives

 

私は中学生だった頃(1980年前半)に映画『アメリカン・グラフィティ』のサントラにハマったんですが、この曲もそのアルバムに入っていて好きな1曲でした。

当時はタイトルを見ても意味が良く分かりませんでした。直訳すると「私はあなたのための目だけを持っている」。

なんのこっちゃ。

「あなたへの目を持っている」という言い回しには気味悪ささえ感じたものです。イメージとしてはこう。

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(この絵に蛇が見える人は視力検査へ。
これは手の平の上の目玉なんです!)


さて、それから数年後この曲が大学の英語の授業で使われました。

そこで習いましたよ。

このタイトルの意味するところは「あなたしか見えない」

言われてみれば、なるほどそういう解釈しかないよな、とは思うけども、かなりアクロバティックな表現に見えます。

これぞ英語的表現といったところかも。

 

もともとは1934年の映画『Dames』で歌われた曲です。

ココで見れますが、4分あたりからのダンスシーンはゴージャスかつ、かなりシュールで見ごたえあり。暇がある人はどうぞ。

 

フラミンゴスはこの原曲を大胆にアレンジしています。

そして、その後の定番アレンジというものをすっかり書き換えてしまったんじゃないかと思います。

 

ネット上で見つけた英文記事ですが、フラミンゴステリー・ジョンソンの話がなかなか興味深い。

彼は、この曲のアレンジについて悩みながら寝入ってしまった。そして夢のなかでアレンジが施された本曲を聴いた。

それが素晴らしかったので、忘れてなるか、と目が覚めてすぐの午前4時に他のメンバーを叩き起こして歌わせてみたらしい。

出来過ぎた話だとは思うけど、面白い。

 

その時に"doo-bop sh-bop"(ドゥバップ、シバップ)とか一体どんなコーラスだよ、とメンバーは笑ったらしいが、これがその後数十年も聴かれるようになるとは夢にも思わなかっただろうな。

 

ちなみに、その大学時代の英語の先生はこのコーラスが「シュワッチ、シュワッチ」と聴こえると言っていた。

ウルトラマンか。

 

この先生については語りたいこともあるので、またいつか。

 

 

I Only Have Eyes For You 歌詞、和訳、超訳

 

いわゆる盲目の愛

僕には誰も見えない。君以外には

 

今夜は星が出ているのかい?

曇っているのか、星に満ちているのか、僕には分からないよ

だって君しか見えないんだから

 

月はもう高く上がっているのかもね

でも空には何も見えやしない

僕には君しか見えないんだよ

僕らがどこかの庭園にいるのか、人混みであふれた通りにいるのかすら分からないんだ

 

君がここにいて、僕もここにいる

百万もの人々が僕らの周りにいるのかもしれない

でも、みんな視界から消え去ってしまう

だって、僕には君しか見えないから

 

原詩

 

My love must be a kind of blind love

I can't see anyone but you

 

Are the stars out tonight

I don't know if it's cloudy or bright

I only have eyes for you dear

 

The moon may be high

But I can't see a thing in the sky

I only have eyes for you

I don't know if we're in a garden

Or on a crowded avenue

 

You are here and so am I

Maybe millions of people go by

But they all dissappear from view

And I only have eyes for you