青い西瓜の日々

軸なきブログ

Gの話(閲覧注意)

皆さんにショックを与えたくは無い、という紳士的配慮によりタイトルではコードネームを用いましたが、今日はゴキブリの話。
苦手な人は、そっとこのページを閉じてください。


というわけで、ここからがポイント・オブ・ノー・リターン。

先週、息子が学校で大きなゴキブリを見たという話を食事中に仕掛けてきました。
妻と娘の「やめろ」コールでその話は立ち消えになってしまいましたが、たぶん息子は本物のゴキブリを見たことがないはずなので、何か別の虫を見たのかもしれません。

ドイツではゴキブリってホントに見かけません。ありがたいことに。
カフェで小さなチャバネらしきものを見たことはありますが、それだって1−2回ほど。
黒々とした大きな奴っていないんじゃないかな。

沖縄での少年時代、私はカエルもトカゲも蝉もバッタも捕まえて遊んでいたので虫はかなり平気でした。でもオオジョロウグモとゴキブリだけは恐ろしかったです。

オオジョロウグモは黒・黄色の毒々しいツートーンカラー(いかにも注意喚起の色です)とサイズの巨大さで、見ているだけでイヤーな気分になりましたが、巣にさえ近づかなければ平気。
お互い干渉しないで生きていこうぜ、って言えます。

でもゴキブリはそうじゃない。大きな黒々としたものが家の外にも中にもいました。生活圏がほぼ人間と同じなわけで。
振り向けば奴はそこにいるし、無視したくても滑空してわざわざあなたの元へと飛んで来て存在を誇示したりします。
(飛んで向かって来られると髪の毛逆立ちますよ)

少年時代はそれなりにゴキ撃退の経験を積みました。
殺虫剤は良くない。瞬時には効かないし、手負いのゴキを逃すとあちこち走り回られて大変危険。やはり叩き潰すのが一番だと思います。

しかし浴室で出会うと結構ヤバイ。シャンプーの泡で撃退可能ですが一発必中を求められます。しくじると手負いのゴキにやられる可能性もあります。

何しろこちらは丸腰の丸裸ですからね。

我ながらなぜゴキブリが怖いのかよく判りません。
クワガタならば、今でもよろこんで手に乗っけたりするのに。

クワガタとの再会


クワガタとゴキブリの違いを述べよと言われてもちょっと悩みます。黒々てかてかした様子はさほど遠くない。ゴキのスピードの速さが苦手なのかな。でもクワガタがカサカサと素早く走っても怖くないと思うんですよね。不思議なものです。

中学生の頃だったか、夏の昼間にゴキブリがぶーんと家の中に飛んできて、壁にピタっと張り付きました。私の妹はもうパニック・モード。私は緊張した心持ちで決戦に備えて新聞紙を目で探していました。

すると、たまたま遊びに来ていたおばさんが、あっさりとゴキを素手で掴んでゴミ箱に入れてしまった。

その時におばさんが

「恐れていることをやってみよ。そうすれば恐怖心は跡形もなく消える」by エマーソン

なんて言っていたら、カッコよさにシビレただろうと思うのですが、さすがにそんな事はなく、私はあっけにとられただけでありました。