ゾンビ脳
はてなブックマークでこんな記事が上がってました。
こういうことを考える人はそれなりにいて、『ワールドウォーZ』の原作者マックス・ブルックスは『ゾンビサバイバルガイド』なるものも出版しているようだし、それ以外にもゾンビからどう身を護り生き延びるかという考察は結構あります。
これで生き残れる!ゾンビから身を守るサバイバル術!【実際に役立つ情報あり】 - NAVER まとめ
こういうのを見ると、アホだなあと笑ってしまうと同時にちょっと共感を覚えてしまうのは、私も小学生の頃に同じ事を考えていたからです。
小学校6年生の頃だったと思うけど、友達と連れ立って映画を見に行きました。
見たのは、あのロメロの『ゾンビ』です。
めちゃめちゃ怖かったですよ。
まず、ゾンビが怖かった。
あの映画で現在のゾンビ像が確立されたわけで、そういう意味ではまだ誰もゾンビを知らなかった。
物凄い衝撃でした。「ぼくのはじめてのぞんび」ですから。
そして人間同士の醜い争いも怖かった。
映画館を出てきた時には、世界が違って見えました。オーバーな表現じゃなくて。
この世はもう全然安全なものじゃなかった。
だって忽然とゾンビが現れるかもしれないんだから。
それからしばらくというものの、家でも学校でも、今ゾンビが侵入してきたらどうするか、という脳内シミュレーションを繰り返したものです。
4階にあった音楽教室の窓からは大木が見えていて、ゾンビが教室内に侵入してきたら、あの木に飛び移ろうと(至って真面目に)計画していたことは今でもはっきり思い出せます。
そういうシミュレーションをある程度やっていくと、心の余裕とともにストーリーに幅が出るんですよ。ただ逃げるだけじゃない。
例①
ゾンビが学校にやってくる→
友人のHとNとTと一緒に机と椅子でバリケードを作る→、
ゾンビどもがドアにたむろしている間に窓から脱出だ→完璧!
さら余裕が出ると
例②
ゾンビが学校にやってくる→
友人のHとNとTと一緒に机と椅子でバリケードを作る→、
友人たちは自力でなんとかするから、俺はあこがれのT子ちゃんとともに脱出だ→完璧!
と、ゾンビとヒーロー願望がまぜこぜになった妄想まで発展したのでした。
まあ、少年というのはそんな生き物なんでしょう。
結局今に至るまでゾンビは現れることなく、私はこれまで無事に生きてこれました。
ありがたや。
今でも多くのゾンビ映画が作られるので、みんなゾンビ好きなんだなと思います。
この数年の間に観て印象に残っているゾンビ映画は
『28日後』 英国ゾンビは速い
『ワールドウォーZ』 さらに速くなった。お前らアスリートか。
『ウォーム・ボディーズ』 ロマンチック・ゾンビという新機軸
『ショーン・オブ・ザ・デッド』 傑作ゾンビコメディ
あと『ゾンビランド』は未見。いつか観たい。
ちなみにゾンビはドイツ語ではツォンビと発音します。
なんか可愛いですよね。ツォンビー。