初夏の日の怪奇現象
5月にもなって寒いと皆でぶつぶつ文句を言ってたら、民意が反映されたのか急に夏っぽくなった。散歩のあぜ道も、お昼ごろには結構暑くなった。
散歩に連れてけとせがんでいた愛犬モナも、途中から「今日はこれくらいにしといたるわ」というノリになったので、早々に帰宅。そろそろ毛を刈ってやらねば。
日差しが強くて、街路樹の影も濃い。
なんだかニコニコしてしまう。
嬉々としてタンスからポロシャツを出す。いぇー。
古いジーンズがいくつかタンスの隅に積んであるので、ついでに引っ張り出してみる。しかし奇怪な事にすべてのジーンズが縮んでいるではないか。特に腹回り。
とても着られたものではない。
はて、物の怪にでも憑かれたかと訝しみ、お祓いのために処分することにした。
ドイツには古着や古い靴を回収するコンテナがところどころに置いてある。そこに私の古ジーンズを投げ込み、なまねこなまねこと念仏を唱える。
これで私の古ジーンズも誰かの役に立ってくれるだろう。