犬文字
もう去年の話であるが、ある日愛犬のモナが犬文字で私に何かを伝達しようとしていたのに気づいた。
これはもう誰が見たって「ヲ」である。
しかし、モナほどの知能が無い私には、その前後の犬文字を読み取ることができず、二人の間にコミュニケーションを成立させることが出来なかった。無念。
その事をTwitterで呟いたら、このようなくだらない話題には必ず喰い付いてくれる某カエルコ氏が、それでは「ぬ」も書けるのかと返してきた。
モナには苦もなくそれが出来たが、あいにく手元にカメラがなかったので、スケッチでその様子を記録した。
すると今度は「チ」のお題である。
恐るべきことにモナは逆立ちでクリアしてしまった。
最後のお題は「鬱」だったはずだ。
「やれるか?」と私が訊いたところ、モナは呆れた様子でその場を去っていった。
「犬にそんなん出来るか、ぼけ。」と言いたかったのではないかと思う。