カエル道路
つい今夜の出来事。
車を走らせ息子とレンタルビデオ屋さんへ。
うちの近くには畑が多いのだが、その畑の間を通る、距離にして500メートルほどの舗装道路がある。その道路の前にバリケードが立てられていた。
農作業のためか、年に何日かバリケードで道路が閉じられる事がある。でも今日は、ちょうど車一台分だけバリケードが開いていてなんとか通行が可能だった。
怪訝に思いながらも、とりあえずバリケード通過。ここを通ると早いのだ。
街灯もない真っ暗な通りをヘッドライトを頼りに走っていると、「志村、うしろ、うしろ!」というトーンで息子が「お父さん、カエル、カエル!」と叫ぶので、道路を見ると路上はカエルでいっぱいだった。ひー。
昔のコンピューターゲームにフロッガーってのがあった。カエルを操作して車がバンバン走る道路を無事に渡らせればミッション・コンプリート。
だが、この状況は言うなれば「逆フロッガー」だ。
道路に散らばるカエルたちを轢かずにどう走り抜けるか!
気を付けたつもりだが、20匹くらいは轢いてしまったかもしれん。
ごめんよ、カエル。
カエル道路を通過したところで、「もしかしてカエル轢いたの?」って息子が心配そうに訊いてきたので、「轢いてない轢いてない」と嘘をつく。
ごめんよ、息子。
ちょっと凄い眺めだったので、引き返して写真の一つも撮ろうかと思ったが、カエルの死霊が映ったらヤだな、と思ってやめといた。さすがに帰りは別の道を走った。
帰宅後、妻にその話をすると、なんと妻はカエル道路の事を知っていた。バリケードで閉じられるのはそのためよ、知らなかったの?と。
そして妻と娘からも「もしかしてカエル轢いたの?」と訊かれたので、「轢いてない轢いてない」と答えた。
ごめんよ、みんな。